「シナジーを創り出す」第三の案で家族会議を対応する?

第六の習慣

第三の案を探す

7つの習慣では次のケースで解説されていきます。

ある男性が、今年の長期休暇は家族と湖に旅行して、キャンプと釣りを楽しみたいと思っているとしよう。彼にとっては一年前から温めてきた大切な計画だ。湖畔のコテージを予約し、ボートのレンタルも手配してある。息子たちもこのバカンスを心待ちにしている。
ところが妻は、この休暇を利用して年老いて病床にある母親を見舞いたいと思っている。母親は遠く離れた場所に住んでいるから、頻繁に会いにいくことはできない。彼女にとって長期休暇は絶好のチャンスなのである。
(7つ習慣、P.397)

こうしたケースにあって夫婦で相談をし始めると、平行線でケンカになったり、どちらかが折れ妥協したりという結末は少なくない。

夫と妻はこの状況をそれぞれ違う目で見ている。その違いが二人の間に溝をつくって引き離し、関係にヒビを入れている。しかし、その違いがあってこそ、二人がもっと近づき、絆を強くすることもできるのである。(同、P.399)

そうした原因を、パラダイムの違いといいます。

お互いのコミュニケーションが深くなるにつれ、夫は母親に会いたいという妻の願いを深く理解する。……そして妻のほうも、家族で旅行し息子たちに一生の思い出に残る経験をさせてあげたいという夫の気持ちを理解する。……お互いの希望を理解して、両方の希望をかなえられる第3の案を見出す努力をする(同、P.400 )

肝心なことは、どんな案であっても互いの置かれた状況とどうしてそうなるかを理解しあえる状態。そうなることで、お互いが相手を立てようとする。相手を思いやるところに譲歩はない。自分の主張から離れ、それぞれが相手の主張を客観的に捉えられる。そうして、どんな案が最適かを検討しあう状態がスタートしていく。

下世話ですが、
長期休暇で湖にいく、なんてイメージ日本では少々湧きにくい。琵琶湖?阿寒湖?
日本でいうとこんな文脈でしょうか。

次にゴールデンウィーク、ママは子どもたちとディズニーランドに行く気でいっぱいだ。アンバサダーホテルを取り、ママ友とも話している。子どもたちも、どこをどんな順番で回るなど関心は高い。
パパは内心由鬱だ。車の運転、食事、引率はぶっちゃけつらい。子どもたちが喜ぶのは何よりの励みだと思っているし、ママもアンバサダーホテルに喜んでいる。大事な家族との時間だ。しかし、パパの両親が同時期にこちらへ来て、孫の顔を見たいといい、この数年そういった時間を設けていない。
両親とはうまくやっているし彼らも無理は言わない。ママとしては親子水入らずで、何の気づかいもなく過ごしたいのは目に見えている。