7つの習慣でいう、第Ⅱ領域に集中していくためには、第Ⅰ領域をなんとか削減しなければいけない。
そのためには、ノーという対応の他にも方法があります。
デリゲーション。 平たく言うと、誰かに任せればいいんです。
すべてのことを達成するには、自分の時間を使って実行するか、人に任せるか、どちらかしかない。ここで大事なのは、自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるときは効果性で考えることである。
(7つの習慣 P.231)
人に任せるときはP/PCバランスで考えよ
ということ。
つまり、こちらが欲しい結果よりも結果を生み出す能力≒資産に注目してバランスのよい結果を設定する。
という意味です。
ガチョウの話を思い出してもらいたいのですが、
こっちが欲しい結果=一度にたくさんの黄金の卵を求め、ガチョウの腹を割いた
これ
相手の能力お構いなしに完璧な仕事を求めてませんか?
ということ。
その場合どうなるか…というのが「使い走りのデリゲーション」というアプローチになります。
●使い走りのデリゲーション
「これ取ってこい、あれを取ってこい、これをやれ、あれもしろ、終わったら私を呼べ」というやり方だ。
……仕事のやり方をいちいち指定して管理しようとするから、結果に対する責任も自分で全部背負うことになる。(7つの習慣 P.233)
●全面的なデリゲーション
手段ではなく結果を重視する。手段は自由に選ばせ、結果に責任を持たせる。初めは時間がかかるが、その時間は決して無駄にはならない。全面的なデリゲーションを行うには、次の五つを明確にし、何が期待されているのかをお互いに理解し、納得しなければならない。(7つの習慣 P.235)
5つの項目を抜き書きすると以下の通り。
・望む成果……何を達成するかであって、どうやって達成するかではない。手段ではなく結果について、時間をかけて納得するまで話し合う。
ガイドライン……これまで自分や他の人間がした失敗を無駄にせず、学習できるようにすることが大事だ。失敗しそうなところ、してはいけないことを指摘するのであって、すべきことを指示するのは控える。
・リソース…望む結果を達成するために使える人員、資金、技術、組織、リソースを明確にしておく。
・アカウンタビリティ…成果を評価する基準を定め、仕事の進捗の報告を求める時期、評価を行う時期を具体的に決めておく。
・評価の結果…評価の結果として良いことも悪いことも具体的に話しておく。
(同 P.235-236から抜粋)
履き違えたくないのは、自分のいやな仕事を他人に押し付ける、というのではない。そういうのはすぐバレる。
かといって、
下世話にいくと、他人の能力向上に(親子などでないなら)おせっかいな介入は必要がないならしたくない。
となるので、ここは
「相手と仲良く」なるということを目的に、やらなきゃいけないことは「分担」する。
「自分がどーしても拘りたいことは自分の第Ⅱ領域に格上げして自分でやり、それ以外は結果のレベルを下げる」ということで手打ちにしたい。