「時間管理のマトリックス」重要かつ緊急でないことを先に決める

第三の習慣

時間管理のマトリックス

じゃあ、第四世代の時間管理はどうやるのか?
第二、第三世代はカレンダーというツールがあったけど、第四世代に何かツールないの。というところで提示されたのがコレです。

活動を決める要因は、緊急度と重要度の二つである。(7つの習慣 P.199)

なんか聞いたことあるかもしれないよね。
「重要かつ緊急事項をやれ!」とか。
ポイントは、第三世代までの時間管理でこのマトリックスを使っても、あまりいいことないです。せいぜい、重要じゃない第Ⅲ・第Ⅳ領域をカットして、(誰かが)必要なことである第Ⅰ領域に他人を集中させる。第Ⅱ領域さえ、今は要らないとバッサリ切る。最悪ですね、こんな上司。

解説さえ不要な完成度の高いマトリックス図なので割愛しますが、それぞれの領域の活動を増やした結果について少し補記します。

第Ⅰ領域ファースト
→疲労、ストレス、燃え尽き、いつまでたっても終わらない無間地獄観
第Ⅲ領域ファースト
→自分を見失い八方美人、人間関係を意識したが人間関係が崩壊する
第Ⅳ領域ファースト
→無責任、仕事クビ、他人に依存してしか生きられない

ともかく頑張っちゃうタイプは、えてして第Ⅰ、第Ⅲ領域に突入し、「こんなはずでは…」というBad Endになるストーリー。
じゃあどうあればいいのか?

効果的な人々は、第Ⅲ領域と第Ⅳ領域を避けようとする。この二つに入る用件は、緊急であろうがなかろうが、重要ではないからだ。彼らはまた、できるだけ第Ⅱ領域の活動に時間をかけ、生活の中で第Ⅰ領域が占める割合を小さくしていく。(7つの習慣 P.204)

という具合。

第Ⅰ領域を削減していくテクニックは、「ノーというために」というパートで詳しく解説したいと思います。

ここで朗報。
第Ⅱ領域には、「マンガを読む」、「アニメを楽しむ」、「ゲームをする」、「寝る」も入ります!
まじか?!
ええそうです、下世話に行くなら入れましょう。
バナナはおやつに入るも入らないも、考え方次第ですよ!!

第Ⅱ領域

第四世代の時間管理=自分ファーストを実行するため、時間管理のマトリックスというツールがあり、第Ⅱ領域になるべく時間をかけよう。ということですが、じゃあ第二領域で何をしたらいいか?

緊急ではないが重要なこと、自分の能力を大きく伸ばす第Ⅱ領域の活動に時間を使い、P/PCバランスをうまくとっているのだ。(7つの習慣 P.205)

第Ⅱ領域で何をすべきか、その判断のために良い問いかけが用意されています。

質問1 現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの私生活に大きくポジティブな結果をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それは何だろうか?
質問2 同様に、あなたの仕事や専門分野で、ポジティブな結果をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それは何だろうか?
(7つの習慣 P.205-206)

まず“1つ”ということに絞ることが、本当に重要。
あれもこれも、と挙げればきりはない。
自分のステータスをチェックし、自分の目的・目標に照らし合わせて、自分が持っていて利用可能な時間・金・労力を投入できるのは何かを選ぶ。

ここで
「アニメをたくさん見ること」と答え、数年後に造型師になった人物を知っている。
「ゲームをする」と答え、攻略ブログで副収入を得るようになった人物もいる。
「オイシイものの食べ歩きをする」と答え、アルコール依存から脱出した人もいる。

自分にとって本当に必要なことを挙げよう。