「Win-Win」をやる意義は自分と相手の信頼

第四の習慣

7つの習慣で書かれたWin-Winの5つの側面から、人格・人間関係・協定の3つをまずは紹介。

人格

●誠実

誠実さとは「自分自身に価値を置くこと」である。第1、第2、第3、の習慣を身につけることで、誠実さを開発し維持する。自分の価値観を明確にし、その価値観に従って主体的に計画を実行するにつれて私たちは自覚を持って意義ある約束を決意し、守り続ける意思を育てていくことができるのだ
(7つの習慣 P.307)

●成熟

成熟とは、勇気と思いやりのバランスがとれていることである。…「相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を言えること」
(同、P.308)

●豊かさマインド

この世のすべての人に行きわたるだけのものがたっぷりあるという考え方だ。 ほとんどの人は、欠乏マインドに深く脚本づけられている。パイはたった一個しかなく、誰かがひと切れ食べてしまったら、自分の取り分が減ってしまうと考える。物事はすべて限りがあると思い、人生をゼロサム・ゲームととらえる考え方である(同、P.310)

→ゼロサムゲームを超ザックリいうと、誰かが得すれば誰かが損する。ということ。

人間関係

Win-Winの人間関係の本質は信頼である。信頼がなければ、できるのは妥協だ。(P.314)

→ようするに信頼口座がお互いたっぷりあれば、相手がWin-Lose等のカードでやってきても対応できる。

協定

何かを成し遂げようとする人々の間では五つの要素が満たされれば、お互いに期待することが明確になり、相互依存への努力に向けて、効果的な方法を見出すことができる。
・望む結果 いつまでに、何を達成するのか(手段を決めるのではない)
・ガイドライン 望む結果を達成するときに守るべき基準
・リソース 望む結果を達成するために使える人員、資金、技術、組織のサポート
・アカウンタビリティ 結果を評価する基準、評価する時期
・評価の結果 達成度合い、貢献度合い、評価の結果としてどうなるのか
(同、P.318-319)

さて、下世話に3つをまとめると、
Win-Winを構築するためには
誠実であり成熟して豊かさマインドを発揮して、信頼口座で人間関係を築いたら、お互い5項目の約束を取りきめる。」というらしい。

部分だけみると単なる交渉術みたいだが、
ポイントは相手と自分それぞれへの「信頼」に軸足をおくこと
自分との約束を反故して、いやな条件で手を打つと自分との信頼口座から引き出しになり、我を通して相手にとって不利益な条件だと、相手の信頼口座を引き出すことになる。
うまく信頼口座へ貯金するためには、双方まるく納まる案よりも、まずは信用してもらわなければ話がはじまらない。ということだ。

人格……、うーむ。
下世話にいくなら、姿勢を正して、がんばろう。だ。