「ノーというために」自分との先約で手帳を先に埋めろ

第三の習慣

第Ⅰの領域に沸いて出ることを削減するためには、降りかかる事に対し「ノー」と言わなければいけない。そうしないと、どんどんやってくる。

●ノーというために

自分にとって一番重要なこと、もっとも大切にするべきことを決めたら、それ以外のことには勇気を持って、明るくにこやかに、弁解がましくなく「ノー」といえなければならない。ためらわずに「ノー」と言うためには、それよりも強い「イエス」、もっと大事なことが、あなたの内面で燃えていなくてはならない。(7つの習慣 P.209)

ノーというためには、それよりも優先すべき大事なものが先にあるということです。

ここで面白い話が差し込まれている。
あなたがスケジュール管理で苦手なのは何かと聞いたとき、多くの人は計画に従って行動するように自分を律せないというが、実は優先順位というものが分かってないのが原因だ。という。

どういうことかというと、
断りたい第Ⅰ領域の出来事がきたとき、やる/やらないという判断を悩んで決めますよね?

7つの習慣では判断しません。
誰がどう見ても自動的にノーになるのです。

どうして考える余地もなく“ノー”になるのか?
意思の力を見てみましょう。

●意思の力

意思とは、決断し選択する能力であり、決めたことに従って行動する能力である。他者や周りの状況の影響に動かされるのではなく、自分の考えで行動し、自覚、想像、良心を使って書いたプログラムを実行する能力である。
(7つの習慣 P.194-195)

毎日の生活の中で意思をどのぐらい発揮できるかは、誠実さの度合いで測ることができる。誠実さとは、基本的には自分自身にどれだけ価値を置いているかということだ。自分に約束し、それを守る能力、「言行一致」のことである。自分を大切にし、自分を裏切らないことである。(同 P.195)

効果的なマネジメントとは、最優先事項を優先することである。リーダーシップの仕事は、「優先すべきこと」は何かを決めることであり、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行えるようにすることだ。自分を律して実行することがマネジメントである。(同 P.195)

ポイントを抜き書きしたが、要するに
意思とは決定し遂行する能力で、優先すべきことを優先してやること。自分ファーストで考えて自分を大切にどれだけできるかで、強さが決まる。

7つの習慣のマネジメントで大事なことは
自分ファーストで考えると、今まで組んでいたスケジュールの書く順番が変わる。自分が自分のために大切にしたいことから、スケジュールを埋めろ
ということだ。

スケジュールが超重要事項が既に埋まっていれば、後からノコノコやって来た第Ⅰ領域は、ことごとく「大事な先約があるので、どうしても難しい」と自動で断る。
予定は絶対に変えられない、なぜならこの世で一番信頼を裏切れない自分との約束がある
社長より、重要な取引先より、ましてや良く分からない飲み会、ことごとく「先約があるからノー」でぶった切れ!

だって、“先に”決めちゃったんだも―ん。

大切なことは、スケジュール(やることのリスト)に優先順位をつけることではなく、優先すべきこと(第Ⅱ領域の活動)をスケジュールにすること(真っ先に予定に書きこむ)なのである。
(同 P.217。カッコ内は筆者加筆)