最新再生のバランス
四つの側面はそれぞれに大切だが、四つのバランスを考えて磨くことによって最大の効果が得られる。どれか一つでもおろそかにしたら、他の三つの側面に必ず悪影響が及ぶ(7つの習慣、P.448)
要するに「偏り」が出てしまうということ。
最新再生のシナジー
四つの側面は密接な相関関係にあるから、どれか一つの側面の刃を研けば、他の側面に良い影響を与える。(同、P.449-450)
要するに、一つを伸ばすとつられて他も伸びようとする。
抽象的な話が続きますが、じゃあどんなイメージを持てばいいか?
上向きの螺旋階段
最新再生は、成長と変化を繰り返しながら、螺旋階段を登るようにして自分自身を継続的に高めていく原則である。(同、P.452)
4側面を段階的に登っていくイメージ。しかし、階段なので、当然下ることもできる。
ジャンクフードばかり食べ、運動しない生活を続けていれば肉体の調子がおかしくなるのは当然である。それと同じように、下品なもの、猥褻なもの、卑劣なものばかりに接していたら、心に邪悪がはびこって感受性が鈍り、善悪を判断する人間本来の自然な良心が追いやられ「バレなければかまわない」という社会的な良心が植えつけられてしまう。(同、P.453)
階段の下り方です。下るのは簡単そうですが、下りきるにはそれなりに大変でしょう。だいたい、階段の引力に引っ張られ、ほどほどに悪い状態に落ちます。
上向きの螺旋階段を登るには、より高い次元で学び、決意し、実行することが求められる。このうちどれか一つだけで十分だと思ったならば、それは自分を欺いていることになってしまう。たえず上を目指して登っていくには、学び、決意し、実行し、さらにまた学び、決意し、実行していかなくてはならないのである。(同、P.454)
登るのはひたすらコツコツやっていくイメージ。右足を繰り出したら、左足を上げる。この足の繰り出すイメージが、4側面をバランスよく向上させていく。階段の引力に抗うので、かなり大変です。
下世話にまとめると
まず、下りのエスカレーター螺旋階段がある。
これを肉体・精神・知性・社会情緒の4つの能力を使って登るか降りるかする。
「そのまま」という状態はない。何もしなければ時間と共に、自動的に自分のポジションは落ちていく。
抗うなら登る。
登るときには、四肢を交互に繰り出すように、4つの能力をバランスよく使って登る。右足だけで階段は登れなくはないが、しんどいし、途中でダウンする。
落ちるなら、加速的に落ちることも可能。
しかし、とことんダメになるのも、とことん良くなるのも、どっちも大変です。